「何でもありの国 コロンビア」 ・・・ その良さと今後の課題
元JICA SV 冨永雅久
1.コロンビア共和国
1819年にスペインから独立した、南アメリカへの玄関口の国です。首都ボゴタ(644万人)は、標高2,600mの大盆地(南北約500km、東西約100km)に建設された。赤道が国の南部を横切っているので、土地の高度とバランスして、都市部では平均温度が20℃前後で快適な気候で、四季がありません。(したがって木には年輪がありません。)国土の面積は日本の3.1倍で、人口は4,560万人(2006年)、中南米ではブラジル、メキシコに次ぐ大国です。平均年齢は約24歳 人口の68% が35歳未満という若い人口構成です。産業では、エメラルド産出量=第1位、花の輸出量=世界第2位、コーヒー(第2位)が有名です。インカやマヤ文明に劣らぬ高度な文化、金の細工(鋳造・打ち出し・溶接)技術に長けていた。まさに芸術品ともいうべき金製品を創りだしていた。黄金郷の伝説があります。
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2.コロンビアの問題
乞食、ホームレス、難民など、中南米諸国の中でコロンビアは貧富の格差が最も大きい国です。また殺人、誘拐などが日常身近に存在し、コロンビアの殺人数は 中南米諸国の中で最大です。さらに大きな麻薬問題があり、麻薬資金はコロンビアの政治、経済、社会の全部門に浸透しています。失業者と半失業者を合わせると、2001年末で 労働人口の約46%に達する程です。学校の先生が日本のように卒業後の就職先の世話まではしないので、仕事は自分達で探すのです。
3.生活満足度
4.多様性の国
コロンビアには、とにかく雑多なものがピンからキリまであり、混沌としています。でも国内の治安も良くなりつつあり、未来は明るいと思います。2年間の生活を経験して、腹を立てず「まぁ、それも いいか・・」と「無理をせず楽もせず」の生き方、「好い加減」な「いい加減さ」が望ましいのでは・・と、今はそう思っています。