行事報告 2010年

2010年1月19日(火)明石市シニアカレッジ国際交流グループ 13:00 〜 15:00 

場 所:明石市生涯学習センター分室

対象者:シニアカレッジ国際交流グループ 約20名。

講 師:冨永雅久 

演 題:「コロンビアの良さと今後の課題」

内 容:コロンビア(1819年 スペインから独立。首都 ボゴタ 644万人)。2005年11月 から

2年間良い品質の製品を輸出する競争力の増強のため、中小企業の品質管理を支援。

・体験して学んだこと

1.多様性:とにかく何でもピンからキリまであり、混沌としている。でも未来は明るい。

2.コロンビアでは混血の割合が南米で最高)、日本人と同じ位の体格で、温厚な性格。日本の移民が南米で一番スムーズに定着。日本人には敬意、中国人には差別的態

3.仲間同士では頻繁に挨拶する。女性には抱擁して頬にキスする真似。(自分は苦手な習慣)

4.女性が活躍できる社会、女性が強く自分の意見を主張。男女同権は日本より先進国!?

家族間の(特に母系の)結束が強い。シングルマザーが多いが、子供達を家族全員で守る。

子供に対する躾は少し甘い?(騒いでいても注意しない。)特に女性は良くしゃべる。

5.ピンからキリまで貧富の差が激しい。キリの人達でも顔付きは明るい!

自分達(家族やグループ)のことだけで精一杯?マイペース主義?他人に対する気遣い

(思いやり)が少なく、ドライな人間関係。約束を守らず、その言い訳はなし。

6. 所得格差に応じた身分階層。低い階層の方が公共料金安くて助かるとあっけらかん!!

7. 学校の先生が卒業後の就職先の世話をしない。仕事は自分達で探す。若者の就職難。

8. 乞食、ホームレス、難民、誘拐、殺人(死亡原因1位)、麻薬問題も日常身近に存在。

9. 大体(例70〜80%)OK主義、きれいに後始末をしない。逆に日本人は完璧主義過ぎる?

・今後の課題

1.ゲリラ対策費が国家予算の半分。もし産業振興などに転用できれば、大いに発展可能。

2. 治安が回復すれば、鉱物や観光の資源は豊富なので、海外から資本投資に役立つ。

3. チームワークを良くして、全員参加の改善活動を推進することができれば、開発加速。

2005〜06年世界価値観調査の結果、「生活満足度」はコロンビアが世界で一番!? なぜか: 

ストレス発散の祭りが多く自然も豊か。支えの家族の絆も固く、いつも状況を良い方に考える・・・納得!!  

(2009-7-25 朝日新聞)

 

20101月27日(水)「明石市高齢者大学・講演会」13001500

主 催:明石市高齢者大学(衣川学級)、場  所:明石市衣川コミセン   

参加者:聴講生 約85名、(シニアOV会より早瀬、坂元の両氏が協力参加)

講 師:田中淳之(JICA兵庫シニアOV会)

講 演:「アルゼンチン今昔とラプラタ川架橋」  

1.基本情報

面積278万?(日本の7.4倍)。気候:南北長大 亜熱帯、温帯、亜寒帯、寒帯に及ぶ。人口:3,950万人(2007年)。人種:97%が欧州系、先住民ほか3%(日系3万人)。公用語:スペイン語。宗教:カトリック(90%)。政体:共和制(1連邦首都+23州)。主要産業:農牧業、工業。

1人当たりGDP (米ドル):中南米1位 6,950 (01年) 破綻前、2,710 (02年) 破綻直後=1世紀前のGDPまで下がる。その後、07年にほぼ破綻前水準に回復する。

対日感情はよい (1898年 外交関係樹立)。日露戦争前、新鋭巡洋艦2隻を日本に譲渡。

日本は同海戦で勝利。第2次世界大戦後や、関東大震災の折、救援物資を船で届ける。

2.アルゼンチン今昔(この国は、なぜ財政破綻したか)

 1816年 スペイン支配から独立し、1880年に連邦共和国発足。20世紀初め、ア国は農牧業中心の経済大国の1つで、1人当たりGDPは英米に及ばないが、独国と同じで、伊国や日本の約2倍の水準にあった。しかし、英・米・独・伊・日が20世紀中頃から戦争の度に工業等で急成長を遂げたのに対し、ア国は緩やかな成長しか遂げず、他国に後れた。そして20021月、国の財政が破綻して、20世紀初頭の水準まで落ちた。 

財政破綻の遠因としては、歴史を遡っての国家政策の失敗(農牧業に安住し、インフラ整備等の基幹産業を外国資本に支配され、新産業の育成に後れをとる)。 軍政、民政の失敗(急激な国有工業政策と労働者優遇政策は、国家財政に破綻をきたす)。国民の意識が希薄(移民国家ゆえ国としての意思統一の難しさ、資源に恵まれていることが危機感を相対的に希薄に)。 近因としては、1.政府財政が健全化できなかったこと。(日本も要注意)。2.固定為替相場制・ドル兌換法の限界。3. 国内貯蓄が不十分なため、経済成長を達成するためには、海外からの投資(融資)が不可欠という構造を有していた。

3.ラプラタ川架橋

 ア国〜ウルグアイ国境のラプラタ川(川幅42km)を跨ぐ架橋事業は、世銀の支援を受け、 世界の著明な調査設計グループによって事業化調査が完了した。しかし、工事入札を前に、国家の財政破綻で頓挫した。私は同事業復活の技術協力で2003年に着任し、現F/S案の評価、橋梁構造・材料・建設方法の代替案、段階建設ほかを検討した。現案コンクリート橋の採用で、資材の現地調達、雇用創出、コスト低減が叶う。

 

   講演中の田中さん       崩壊する氷河

(田中淳之2/4「阪神シニアカレッジ」「シニア海外ボランティア(マレーシア)体験記」(大久保OV)

田中淳之氏の講演「アルゼンチン今昔とラプラタ川架橋」を聴講して

明石市の各中学校区単位で当会は講師に呼ばれて活動を行っていますが、聴講生は2通りに分かれてそれぞれが独立した存在であります。「あかねが丘学園」を中核に13のコミセンに委託事業として行う「高齢者大学コース」と「各コミセンが独自で企画するセミナー」があります。

田中淳之さんは高齢者大学講座にお招きを受けて、見出しの講演を1月27日衣川コミセンにて実施されました。聴講生約80名強、うち男性は約1割強で断然女性が多いのが特徴でしたが、皆さん冒頭から熱気がこもり、私語もなく熱心に耳を傾けておられました。先ず開会に先立ち、「月影のワルツ」の替え歌で老後の人生を如何に楽しく、生き生きと過すか元気な斉唱から始まったのは傍聴者の私はど肝を抜かれる一瞬でした。

田中講師の話は3部構成で始まりました。最近ある筋で囁かれている新語として「Newly Declining countries」という分類がありまして、かつて大繁栄したアルゼンチンの如く日本は 将に今やその道を辿っていることを思わせる経済情勢を説かれました。アルゼンチンは一時の 経済破綻から脱却しつつありますが、明日は日本が辿る道を彷彿させる内容で身につまされる 深刻さを感じざるを得ない話を説かれました。

次に、ウルグアイと国境を接するラプラタ川架橋の話に移ると、川幅42kmと聞いて聴講生はスケールの大きさに一様の驚きの声を発する雰囲気に変わり、見たこともない巨大河川に興味が湧いたようです。日本では精々2km位が最大河川に対し、そこへ日本の協力で橋を架ける 話題には眠気も覚めたようで、熱心に聴き入っていました。

最後に、アルゼンチンの名所旧跡、暮らし振りを画像で紹介され締めくくりに氷河が海に崩れ落ちる情景で終わられたのは最も印象に残ったようです。        (坂元正裕OV記)

 

2010年2月4日(木) 「阪神シニアカレッジO B会 」

場 所:宝塚市立南口会館

対象者:阪神シニアカレッジ卒業生 約20名。

講 師:大久保 浩司

演 題:「JICA シニアボランティア体験談、豊かな自然とイスラム教」

内 容: “マレーシアの話”を致しました。男性が多く、女性が少ないものの、熱心に聴いていただき、“マレーシアでは奥さんを4人まで持てるということですが、私でも可能ですか?”との質問もあり。丁重にイスラム教の教えを説明しておきました。ということで、“マレーシアはどんなところ”なのかを少しでも知っていただくように、女性の衣装(パジュクロン)を飾り、男性の衣装(バティック)を着て、パワーポイントで多くの写真を紹介しながら、お話をさせて頂きました。 話のエッセンスは次の通りです。

1.QUIZ(クイズ)で知ろう、マレーシア!!

 1)面積:日本の約90%、熱帯降雨林の占める広さは何%?  40%、50%、60%,70%,80% ?

 2)マレーシアの有名な植物「ラフレシア」、蕾から開花まで何ヶ月かかるかな? 3ヶ月,5ヶ月,7ヶ月,9ヶ月、?

 3) マレーシア最古の街はどこ?イポ、マラッカ、ペナン、ジョホバール、?

上のような問題を10問、おまけをいれて11問、意外と難しかったのでしょう、正解できた人は数人ずつでした。 

2.JICAシニア海外ボランティアの体験談

 1)指導科目:高等教育省で産業メンテナンスの新コース作成。

 2)政府官庁の集まる新都市:プトラジャヤ

・新しい都市の紹介、多種類の街灯、レンタカーの出来事、意外と事故は月曜日と金曜日に集中、大雨で水があふれる高速道路など、

3)ペナン旅行(6月)2泊3日―食べることとお祈りが仕事より優先?

・パートナーの車に乗っけてもらい、コミュニティカレッジ訪問、皆さんと沢山おしゃべりをし、官公庁のマレーシア人の生活、考え方を披露したもの、そう、仕事よりお祈りと食べること優先、もう一つは男女ともおしゃべり大好きです。

4)サバ・サラワク出張(10月)3泊4日―ラマダン時期は現地方式。(禁酒を実行)

 ・3ヶ所(クリム、コタキナバル、タワウ)で先生方に講義をする機会があり、地方都市の紹介、ダイビング基地で有名なセンポルナのホテルは水上バンガロー(床下は海、魚が泳いでいます)、そして港町で、子供たちが海へ飛び込む順番を決めるために、なんと“ジャンケンポン”をしているのを見つけました。マレーシアでの大発見、一緒に来ていた官公庁のマレーシア人は全く知りません。    

3.マレーシアのイスラム教  1)真面目なムスリム    2)イスラムの世界を覗く

マレーシアのイスラム社会は非常にまじめ、毎日のお祈りを忘れない人達、お酒は飲まないし、ハラル食品にこだわる。儲けてはいけないイスラム教の銀行,男女の席ははっきりわかれ、どちらかというと男尊女卑の社会、しかし、女性は強いです、というお話 でした。

4.マレーシア生活のあれこれ

  1)結婚式:オフィスで一緒だった女性の結婚式に出席したときの様子を紹介。

  2)社会記事の紹介:“田舎の道でおじさんがニシキヘビにまかれて大騒動”“ジャングルを横切る道で、夜、象に衝突して大破した車”“ゴム林で早朝虎に襲われた女性”“マラッカ海峡の海賊”などなど、マレーシアの新聞記事から沢山の話題が拾えます。 

 (2006年、マレーシア短期SV 大久保浩司OV記)

 

民族衣装バティック姿の大久保浩司さん クチンのコミュニティカレッジの先生方と一緒に

PS:QUIZ(クイズ)の答えで勉強(マレーシアについて)

1.面積:日本の約90%、熱帯降雨林の占める広さは何%? (60%)

意外と狭い感じがします。ゴム林、油ヤシ林、雑木林、など、自然が一杯のジャングル、タマン・ヌガラ国立公園が有名。

2.マレーシアの有名な植物「ラフレシア」、蕾から開花まで何ヶ月かかるかな? 

(9ヶ月)ラフレシアは世界一大きい花、直径1mにもなる。悪臭を放ち群落しており、花が咲いたら数日(3−4日間)で枯れる。「幻の花」、マレーシアでは他に、食虫植物ウツボカズラもよく知られている。

3.マレーシア最古の街はどこ?  (マラッカ)

KLから南へ、車で3時間、日本で言えば、奈良か鎌倉、マラッカ海峡、15世紀初頭、マラッカ(ムラカ)朝、今日のマレー世界の原型、シルクロードに匹敵する海上の中継地、東西の文明が交差した。16世紀始めポルトガルに始まり、オランダ゙、イギリスと外国支配、日本の軍政時代の面影もあり。ババ・ニョーナ(数百年前に移住した中国の男女)独特な文化。

 

2009年2月6日() 明石シニアカレッジの国際交流グループ:研修員14名と国際交流会

私が所属している明石シニアカレッジの国際交流グループはJICAの防災トレーニングコースに各国から来ている研修員14名を招き、国際交流会を行った。JICAの羽原さんと通訳の女性の引率で明石駅に到着した一行を最初に魚の棚(魚市場)に案内し、活気ある市場を見て貰った。その後、明石市の市民ホールの会場で、三味線、民謡を披露し、研修員たちと一緒に炭坑節を踊った。続いて書道や昔の子供の遊びに興じて貰った。書道は全員が自分の名前を漢字で書き、お土産に手本と一緒に持ち帰った。子供の遊びでは皿回しや剣玉などに興味を持ち、皆楽しいひと時を過ごした。最後に研修員との意見の交換や質疑応答をし、ホール前で全員の写真を撮り終了した。この催しは後日、サンテレビで放映された。       (早瀬雅博 OV記)

   

2/14「ブラジル映画&音楽」

日時: 2月11日(木、祝日) 14:30 開場

  場所: 山口ホール (西宮駅前から有馬温泉行きバスに乗車)

  入場無料

2/14「西宮国際交流デー」

  日時: 2月14日(日) 10:00〜16:00

  場所: フレンテ西宮 (JR西宮駅下車直ぐ)

  内容: 英語落語・民族音楽、バザーと展示、インターナショナルカフェ にしのみや留学スピーチ大会、世界一周クイズ etc.

 

頭島への親睦小旅行(2010-2-18~19(事務局からの報告)

早瀬会長から「2月下旬頃 瀬戸内海の日生(ひなせ)港から船で30分あまりの頭島(かしらじま)にある民宿に一泊する親睦旅行」の提案があった。数人が都合悪く断念、結局早瀬・田中・橋本力・冨永の4人が参加しました。特別料理のご馳走・お酒とカラオケを含めて費用は約11,000円。初日はパソコン(スライドショーへの音楽の挿入方法)の勉強後、新鮮な海の幸のご馳走を食べ切れないほど頂いて、1時間半カラオケを楽しみました。圧巻は早瀬さんと橋本力さんの「麦畑」で、忘れられない熱演でした。翌日は1コース9ホールのグラウンドゴルフを4コース、一人100円の格安の料金で、楽しく回りました。昼食は、早瀬会長が備前片上で勤めておられた頃の友人のご家族が頭島の住んでおられて、親切なご招待を受けました。珍しい料理の他に活きのよい牡蠣を炭火で焼いてご馳走して下さいました。もう大阪・神戸のような大都会では忘れられたようなとても人情細やかなご接待でした。往復の船も特別仕立てで、大変楽しい小旅行でした。普段の会議や行事への参加の機会では、ゆっくりとお話をする時間がないので、会員同士が親睦を図りながらOV会を盛り立てていくことを大切にして、これからも企画して行きたい。

 

民宿“おやじのうみ”の玄関で 早瀬ご夫妻の友人宅でご馳走に

 

3/13-14「14神戸国際フェア2010」写真の展示等

場所:JR神戸駅 スペースシアター

13日:神戸市勤労会館:基調講演・パネルディスカッション、リレトーク、交流パーティ

14日:ハーバーランドセンタービルB1F スペースシアター、ステージパフォーマンス・参加団体の展示と販売・世界の料理 

主催:神戸国際フェア実行委員会と(財)国際交流センター

共催:神戸市とJICA兵庫

後援:外務省、神戸市教育委員会と兵庫県国際交流協会

テーマ 「笑顔と握手で神戸を世界に」

JICA兵庫シニアOV会は毎年この国際交流フェアに参加していますが、今年も展示ブースを設けて参加しました。本年、JICA兵庫シニアOV会はフェア実行委員会の特別委員になり、会場のスペースシアターの運営の一端を担いました。 例年、写真展示でシニアボランティアの活動ぶりを紹介してきましたが、今年は新しい試みとしてスライドショーによる映像と音楽で、派遣各国での活躍ぶりや国のありさまを紹介しました。ご担当していただいた早瀬会長はじめシニアOV会の皆様、ありがとうございました。皆様から素晴らしい映像を提供していただき、また土井さんには遠方からプロジェクターやスクリーンを持ちこんでいただき御苦労をおかけしました。おかげで立派な展示ブースが出来ました。昨年よりはるかに進歩しました。

今年は規模が全体的に縮小され展示ブース、屋台とパフォーマンスの舞台が同じ場所となりましたので全体に手狭な感じになりました。そのため展示ブースへの来客の流れが悪くなり、雑然とした感じになり観客が落ち着いて展示品や映像を見ることが出来なかったのはいささか心残りでした。シニアOV会は実行委員会幹事として、スペースシアターのステージ進行の手伝いをしました。私はパフォーマンスが遅滞なく円滑に行はれるよう、責任者のJICA兵庫の井手久美子さんの助手を務めましたが、そのためシニアOV会のブースでお手伝いが出来なくて申し訳なかったと思っています。このような形で今後 国際交流協会にシニアOV会が積極的に参画していくならいろんな提案や助言をして全体をリードしていけばよいかと思います。

参加団体の演出の仕方や音響などの一部に多少のほころびがありましたが、だいたい順調に運営できたと思っています。今年は天気に恵まれ、温かかったこともあり大勢の人が集まりました。実行委員会の山田会長(関西日印文化協会)によれば「今年のフェアは規模を縮小しましたが、おおむね成功をおさめた」と言えるでしょうとのことでした。5月に実行委員会の反省会と来年度の準備委員会の立ち上げがあります。JICA兵庫シニアOV会は幹事団体としてより積極的な発言と参画を望まれていますので、皆さまからのご意見やご提言をいただきたく、よろしくお願いいたします。      (今村 肇OV記)

写真の左側から、坂戸、橋本 力、今村、坂元、長野、早瀬、田中、冨永、土井、橋本博司(敬称略)

 

2010年5月13日(木) 「阪神シニアカレッジO B会 」

場 所:宝塚市立南口会館

対象者:阪神シニアカレッジ卒業生 約30名。

講 師:早瀬雅博OV

演 題:「ヨルダンの一般事情」

内 容:

1.ヨルダンの概要説明

・人口:585万人、面積:日本の約1/4(98,000?)。

・イスラム社会の国で、中東の比較的安定した国。

・非産油国で、水資源が世界で2番目に少ない国。

・土地の80%が荒野と砂漠の国。

・ヨルダン王室と日本の皇室は古くから親密な間柄にある。

2.安全衛生に関する中小企業への指導例

石油や水の容器、籠、コップ等のプラスチック成型品を製造している企業で労働安全衛生について指導した。5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の指導や無災害記録ボードの作成等を行い、従業員の安全衛生に対する意識を高め、安全成績を向上させた。

指導前   事故 年間25〜30件

指導後   事故 5ヶ月間で1件

3.労働安全衛生週間の立上げと実施

 ヨルダン国民の安全衛生意識を高めるため、労働安全衛生週間を立ち上げる事を提案し、カウンターパートと共に労働省、保健省、社会保障公社等を説得し、第1回の労働安全週間を実施した。

(その後、毎年実施されており、本年7月には第7回の安全衛生週間が実施された。)

第1回安全衛生週間の実施内容

1,ロゴ、ポスター、帽子、Tシャツ、横断幕、小冊子の作成

2,新聞、ラジオ、TV、携帯電話等によるPR

3,記念式典、講演会、ポスターコンテスト、展示会等の開催  等

早瀬OVの講演を聴講して:

ヨルダンでの活動事例や現地の珍しい映像を、民族衣装をまとって、ゆっくりと丁寧に説明された。聴き入っていると、現地のヨルダンにいるような気分になりました。労働省などの有力な公的機関を巻き込んで、労働安全週間行事を導入・定着された事は、とても素晴らしい成果で、その進め方は他のSVにも貴重な参考事例と思います。古代遺跡の上手な写真は、大変印象的でした。  プレゼンテーションの勉強もできて大変良かった。(冨永OV記)

左の写真は岩を穿って作られた建物 エド・ディル、右の写真は エル・ハズネ

 

2010年5月19日(水) 「望海コミセン高齢者大学 」

場 所:明石市 望海 コミュニティ センター

対象者:高齢者大学 約80名。

講 師:早瀬雅博OV

演 題:「カリブ海に浮かぶ夢の島 ドミニカ共和国」

内 容:

1.ドミニカ共和国の概要説明

 ・1492年コロンブスが発見し植民地を築いた。

・人口は975万人、面積は九州と高知県を合わせた程度(48,671?)。

 ・主要産業は観光、砂糖、コーヒー、タバコ、フェロニッケル、軽工業(繊維、縫製)。

 ・英国新経済財団の2009年度調査によると、世界の幸福度ランキングが第二位である。(一位はコスタリカ)

 ・麻薬は経由地から消費地へ(コロンビア、チリ、ペルーから密輸される。)。

2.移民問題

・「カリブ海に浮かぶ楽園、ドミニカ共和国。一世帯当たり300タレア(18町歩=東京ドームの4倍の広さ)を無料で上げます。住む家も用意します。自給できるまで、一人一日60セント支給します。」 こんな内容でドミニカ共和国への移民募集が始まったのが、1956年(昭和31年)3月。

・多くの人たちが大農園主になる事を夢見て応募した。1,000人に1人と言う難関をパスし、ドミニカ共和国行きの切符を手にした人達は宝籤に当たったようだと喜んだ。1956年から1959年にかけて249家族、1,319人の人達が移住した。

・しかし、土地が十分に配分されず、又荒れ地で石ころが多く、水利設備も不十分だった。塩分を含む土地へ入植した人達もいた。多くの人達が入植地を捨てて、他の土地に移ったり、帰国したりした。

・この問題が裁判事件になったが東京地裁で除斥期間(20年)を経過しているため、損害賠償請求権は消滅したとの判決が出て敗訴した。この裁判で国の責任もあるとされたので、当時の小泉首相が謝罪し、和解一時金を出した。

3.私の体験談

  職業訓練庁南部事務所に配属され、カウンターパートと共に38の中小企業や職業訓練校を訪問した。その中の15企業ほどを中心に労働安全衛生について指導した。指導は大別して職場パトロールと安全衛生に関するセミナーを実施した。職場パトロールでは不安全状態や不安全行為をチェックし、その対策を提示し改善を行った。セミナーは5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)、指差呼称、KYT(危険予知トレーニング)等について実施した。  以上 (早瀬OV記、撮影)

 

 

2010年5月20日(木) 「VIP神戸 」

場 所:神戸バイブルハウス

対象者:VIP神戸会員 約45名。

講 師:鈴木俊章OV

演 題:「太平洋の真珠、サモア」

(公演中の鈴木氏、サモアダンサー、オレンジバナナ、伝統的なビーチファレ)

(ラロマヌビーチ、丘の上の3本の十字架、亀の餌付、50人乗りのボート競争)

太平洋の真ん中に浮かぶ天国の様な島「サモア」。

衣食住から、現地の生活、文化や風習など、プロジェクターの綺麗な写真を見ながら、楽しく説明いたしました。

 

525日(火)9:30~11:30  明石市 高齢者大学 講演会

場 所: 野々池コミセン、参加者:58名 

講 師: 橋本博司OV 

(シニアOV会から田中、冨永が参加)
演 題: 「私の見た運河の国パナマと派遣体験」

2003年から1年間、保健・医療の業務でパナマに滞在し、レントゲン装置のメンテナンスを指導。

技術資料・教育資料を作成し講義した。それ以外に修理作業や修理レポートの分析・指導した。

現地のメンテナンス部門の人達は装置についての研修も受けずに、また図面や技術マニュアルも殆ど無い状態で修理しているのには驚かされた。

1.基本情報

・歴史 1501年スペイン人 バスティーダ、パナマ地峡を発見。

  1821年大コロンビアの一州としてスペインから独立、1903年コロンビアから独立。

1914年パナマ運河 完成、1999年パナマ運河 アメリカより返還

・面積 75,517 k? 北海道よりやや小さい。 公用語はスペイン語、宗教はカトリック。

・人口 330万人、人種: 混血70%、アフリカ系 14%、ヨーロッパ系 9%、先住民 7%。

・気候 熱帯性気候、パナマ市: 最高気温30~35゚C  20~23゚C 雨季:4月下旬〜12月上旬、乾季:12月下旬〜4月上旬

2.政治:立憲君主制、議会は一院制(定員71名)

3.経済

・主要産業:第三次産業(商業・運輸通信・サービス産業)、GDPの70%、労働人口の65%を占める。

・成長率 9.2%、物価上昇率 8.7%(2008年会計監査院。2007年は4.2%)、失業率 5.6%。

・主要品目: 米(良く食べる)、とうもろこし、コーヒー、カカオ、バナナ。

・貿易:2008年の輸出11.5億ドル、輸入90.5億ドル。対日輸出18億円(まぐろ、魚粉、植物)。

対日輸入1兆1,317億円(船舶、乗用車、一般機械、電気機械)(便宜置船籍による額:9,432億円・・2007年)                  

4.パナマ運河: 全長80km、 閘門数 3箇所、 閘門サイズ:長さ305m, 幅33.5m, 深さ12m。

・航行時間 24~25時間(待ち時間無なら8時間)。

・平均船舶航行数 36~40隻/日、13,000~14,000隻/年間・・現在ではそれ以上→ 拡張工事開始。

・海面の高低差 24m太平洋側が高い。

・拡張工事 2007年 着工、2014年 竣工予定。

・通行可能船舶: 船長: 現在294 →工事後366m、幅: 32.3 → 49m、深さ: 12 → 15m。  

5.パナマ人の気質

・初めは無愛想でとっつき難いが、慣れると親しくなれる。

・技術資料などを自分自身の持ち物にして、独り占めする。自分自身を有利な立場にするために。

(橋本OVのレジメから抜粋まとめと撮影:冨永OV)

 

623() 13:30 ~ 15:30 高齢者大学講座 講演会 

場  所: 明石市「大久保コミュニティセンタ」公民館

講  師: 坂戸 瑞根OV
演  題:「マレーシア国ボルネオ島の人と自然」

対象者:参加者 約40名

(OV会からは酒巻副会長と事務局が参加。)

基本情報

北緯1度〜7度に ほぼ位置し、西マレーシア(半島)11州と東マレーシア(ボルネオ島)2州の 合計

13州からなる。面積は日本の約90%、人口は2,831万人(2009年)で、西マレーシアに80%居住。

人種構成:マレー系土着民61.4% 中国人23.6%、宗教:イスラム教60.4%  仏教19.2% キリスト教9.1%

天然資源:錫、天然ゴム、原油、天然ガス、パーム油(CO2を出さない燃料)、木材。

1963年マレーシア連邦が成立。1965年シンガポールが分離独立。1981年マハティール政権誕生。

立憲君主制(議会制民主主義)。民族間対立をもたらす(センシティブ)事項への批判は禁止。

Look East Policy → 日本,韓国における勤勉思想の取入れ人材の育成へ。

National Vision Policy+第3次長期総合計画(2001~2010) → 民族間経済格差是正(ブミプトラ政策)の継続と国際競争力の強化(研究開発の重視、知識集約型経済への移行)を目標としている。

1.興味深い情報

・マレーシアの教育制度(6-3-2-2-4制)や、マレーシア国家技能認証レベルの考え方: 職務分類(管理者・監督者・一般作業者)―教育資格―技能資格(Malaysia Skill Certificate)を明確にしている点や留学先での資格とマレーシア国内の資格とをリンクさせているのは賢明。

・マレー人気質:時間にルーズで開始時間に30分以上遅れる、愛想が良く親切である。善意にしても約束は守らない・・忘れていたと。予定通りにことが運ばなくても気にしない。計画を立案するのが苦手?上位職の意向は絶対。モスレム教信者−キリスト教信者間の交流は少ない。

・学校内の状況:教員が始業時間(7:30)に来ない。学生の遅刻も常習化。共働きが普通(例 7人の子持ち女性が学科長。退勤時に小さな子供が事務所内をチョロチョロ)同じ校内に夫婦で勤務し、転勤も時をおかず配慮される。 教員の給料は民間に比べて安い。学生と教職員の宿舎が完備していて、学校の中にモスクがある。

・キナバル山(4,095m:東南アジア最高峰)登頂を高く評価し証明書を発行する。2005年12月23~24日に二回目の挑戦で見事証明書を獲得。約4.5時間で登頂(前年は6時間:訓練効果)。(坂戸OVのレジメから抜粋)

2.講演を聴いて(感想)

坂戸さんの講演の前に今日の歌「牧場の朝」のテープを流し、全員が起立して斉唱した。上田正憲所長のお話では「会員の平均年齢は72歳で、男女の比は4:6。90歳の会員が昨年まで出席。一日中家の外で何かの活動に参加されている会員たちが多い」とのこと。坂戸さんの講演内容はOV会News23号にも掲載済なので、今回話が徐々に盛上って、皆さんが興味深く見入っていた後半の内容(サバ州コタ・キナバス市の自然と人)の中から抜粋して掲載しました。南米と似た気質があるのは、のんびりとした気候風土のせいでしょうか? (冨永OV記、撮影)

 

2010年6月29() 明石市シニアカレッジ国際交流グループ 

場  所:明石市立図書館内の生涯学習センター(明石公園内)

講演時間:13:00 〜 15:00 

参加者:聴講 22名  (シニアOV会から早瀬、冨永参加)

講 師:長野悦子 OV 

演 題:「チュニジアで知ったこと 〜オリーブオイル体験など」

内 容:

チュニジアのオリーブオイル事情・体験をメインテーマとして、P.P.スライドに沿って?チュ国赴任までの経緯?チュ国一般情報?指導科目・インキュベータ?オリーブオイル体験を発表しました。引き続き?チュニジア街角スナップを披露予定のところ、実はあらぬミス発生により写真を提供できない状況となり、青ざめることに・・・。「今日はチュ国の写真が少ない」旨冒頭お伝えすると直ぐに「それは残念」との反応を頂き、有り難くも心苦しい思いで急遽「質問挙手いつでもOK」の対話形式に組み立て直しました。参加の皆様方の暖かいご協力により、たくさんのご質問を頂くことができました。特に?オリーブオイルについては身近な食品ということもあり、活発な意見交換を楽しめたように思います。

赴任までの経緯(短期シニア・ボランティアとは)

一般情報より:産業の概要(産業別GDP構成比表示)について:農林水産業(小麦・野菜・オリーブ他マグロなど漁獲)/製造業(繊維)/非製造業(建設・IT)/サービス業(観光業:輸出額に対し、輸入額過多を埋め合わせる新産業)

指導科目・配属先 及びインキュベーターについて:企業設立支援施設(incubator)が13→28か所に増加(‘06、’09年比)。EU支援機関(PMI)が大型有望起業案件のみを支援するのに対し、JICAの位置づけは中小案件に手の届く支援展開(2006年現在)。

私的オリーブオイル体験

 

チュ国産のオリーブオイルは質が良く、輸出高も世界第3位でありながら、輸出先は第1、2位のイタリア、スペインが占めている、という矛盾を抱える輸出状況と問題点について図表で開設しました。また、赴任生活はオリーブオイルとの関わりが深かったのでそのエピソード話などを披露しました。 (長野OV記)

長野さんの講演を聴いて

チュニジアの概要、長野さんの任務、オリーブオイルについて講演をされた後、質疑応答に入った。オリーブオイルは私達の食生活に密着しているため、オリーブオイルに関する沢山の質問や意見が出、一般の講演会とは異なった和やかで活気のある講演会となった。講演は大変好評であった。(早瀬OV 記、撮影)

 

2010年7月1日(木)10:00~11:45「阪神カレッジOB会」

場 所: 阪急南口会館

対象者: 阪神カレッジOB会会員41名 (内 女性13名)

講 師: 橋本 力OV (シニアOV会 土井OVの斡旋による)

演 題:

 

         

自然が一杯!紺碧の空、エメラルド色の海 今も飛行場を死守する大砲

内 容:

南の島の美しい自然の中で起きた「玉砕」とは何だったのか!

多くの生命を絶った英霊たち。 「あの戦争は狂気そのものだった。」

パラオの人たちと共に生活した体験の映像を通して、対話形式で皆さんと語り合いましょう。

1.南太平洋の島 パラオ共和国   

2.戦前のパラオ             

3.戦跡、戦争遺品         

4.第二次世界大戦(大東亜戦争)

5.玉砕の島 ペリリュー・ アンガール島  

6.特攻基地 知覧

7.予告       

 パラオの国は、現在では悩みがない幸福な国である。タロイモを食べてのんびりと過ごす(少しぼけてくるが)、時間がない、時間を守らない国である。パラオの国旗は、青地に黄色の円(満月を表す)のデザインである。ボーキサイト(酸化アルミニウムを主成分とする鉱石)やリン鉱石の産地である。

戦争の怖さを子孫に伝えて欲しいと、戦争を風化させない努力を続けている。戦争の悲惨さを残すために、錆びた鉄製の兵器はおろか、骨片一つでも持って帰ってはならない。

 日本から3,000km離れていて、淡路島と同じ大きさの国。自転車で2時間位で回れる島。80歳以上の老人は日本語が話せる。いくつかの日本語(トコヤ、ベンジョ、リヤカー等)が通ずる。

スペイン、ドイツの後に続いて、日本が21年間統治して、約2万人が移住した。ライフラインや国民学校を建設した。お墓はみんな北(日本の方角)を向いている。

   祖国から訪れる旅人たちよ この島を守るために日本軍人がいかに

   勇敢な愛国心をもって戦い そして玉砕したかを伝えられよ

   米太平洋艦隊司令長官        ミニッツ

米軍は2〜3日間で、この島を陥落させることができると、高を括っていた。日本兵の戦死者が1万22人(米兵は1,684人)、日本の負傷兵は466人(米兵は7,160人)の尊い犠牲の後に、71日間の戦闘が終わった。最後まで残った34名の日本兵が戦後も戦い続けたという。米軍が苦戦した理由は、サンゴ礁で水陸上陸艇が使えなかったことと、500〜600の洞窟があったことによる。中川大佐大隊長は、最後に“さくら さくら”の電文を打電して、自刃した。最後に鹿児島にある 知覧特攻基地から飛び立った特攻隊航空兵士たちにも言及された。同じ立場、同じ目線で考えることの大切さを話された。 大きな声で迫力のある講演だった。

絶対にあのような悲惨な戦争は繰り返さないために、小さな火種でも早く消すための方策を考え、行動に移すことの大事さを認識したい。   (橋本 力OVレジメ作成・撮影、冨永OVまとめ)

201079日(金)13:3015:30 明石市 魚住コミセン 

講 師: 金川隆信OV

演 題: 「中南米の国々と高地ボリビアの暮し」 13:30〜14:30

音 楽: ルナ・アンティーナのミニコンサート

「アンデスの音楽 フォルクローレの演奏」14:30〜15:50 (アンコールで20分延長)

金川さんから、「参加者は52人の予定だったが、雨が降ったため減って40名。キャタピラー工場を明石に造り、50年の校区で顔なじみが多かった。魚住コミセンには機材一式ご準備頂いて,メモリーチップも全てセット,非常にスムースに講演をスタートして終えることができた」とご報告を戴きました。

事務局としてはミニコンサートの件もあり関心があったのですが、私事が重なって、つい すっかり失念してしまい、金川さんには大変失礼を申し上げました。そのため、講演内容の取材や当日の写真撮影を行うことが出来ませんでしたが、講演内容は昨年9月の大蔵コミセンでのお話と同じとのことでしたので(シニアOV会News第22号参照)、今回は割愛させて戴きました。 (冨永OV 記)

 

2010年7月21日(水)9:30〜11:30  明石市 野々池コミセン 高齢者大学

明石市野々池セミナー(橋本 力)

 「玉砕の島 ペリリュー・アンガール島」

日本統治時代と現在のパラオの話を、動画を取り入れながら上手く講演された。又ベリリュー・アンガール島に於ける日本軍の玉砕の話をされた。戦後65年を経過し、今年も終戦記念日が近づいて来ている。戦争の恐ろしさ、悲惨さが風化しつつある現在、戦争を2度と

起こさないための貴重な講演である。 (早瀬OV 記、撮影)

 

平和祈念のモニュメント       講演中の 橋本 力OV 

 

8/19 (木) ~ 24 (火) 午前11時〜午後5時(最終日は午前中)

宝塚市国際交流協会 写真展:場所:宝塚市立国際・文化センター(宝塚南口駅前)。

今年は全部で8名の会員が40枚の写真を出品しました。国際交流と国際理解を深めるために、宝塚市および近隣の都市から出品された素晴らしい写真も数多く展示されました。

9/7日(火)13:00〜14:30
JICA兵庫 伊禮所長のご講演: テーマ:「JICAの活動について」

場 所: 明石市生涯学習センター分室 (明石公園内にある明石市立図書館の3F)
対象者:  明石シニアカレッジ生124名

9 / 17(金)時間 11:30〜12:10

JICA国際協力出前講座 松下電工 松寿会の秋季懇談会(会場:東天紅 三宮店) 冨永雅久

「何でもありの国 コロンビア−生活満足度が高い理由」

10 / 9(土)午前10時半〜12時

JICAボランティア体験談&説明会(イーグレ姫路)

サモアでの体験とボランティア応募希望者への質疑応答を行いました。(鈴木俊章)

 

2010113日(水、祝日)第43回“いながわまつり” 写真展10001600

場 所 屋外:猪名川町総合公園、屋内:文化体育館(イナホール)、生涯学習センター

主 催 いながわまつり実行委員会 (後援 猪名川町、猪名川町教育委員会)

目 的 住民の文化活動の発表と、交流や親睦を目的として開催され、122団体が参加。

テーマ 「元気いっぱい あふれる笑顔 い〜な いながわ」 いながわまつりを通じ、

猪名川町民が元気に活動し笑顔で集えるイベントになるように願う。

概 要 “いながわまつり”は、今回で43回目を迎え、約半世紀続いて猪名川町にしっかりと根を下ろした伝統あるイベントで、毎年「文化の日」に開催されています。イベントの全貌は以下のとおり。シニアOV会としては4回目の参加でした。

屋外(合計63団体)

(1)総合公園:出展(店)する団体は58団体。飲食物と地元産野菜等の販売 等。

(2)野外ステージ:5団体。ハッピーズなどのコンサート、キャラクターショー等。

屋内(合計59団体)

(1)イナホールの舞台:「発表の部」は20団体。詩吟、コーラス、舞踏、ダンス等。

(2)文化体育館と生涯学習センター:「展示の部」は39団体。絵画、書道、写真等。     

今回の「いながわまつり」にシニアOV会が参加する写真展では地域を限定しないで、アフリカ・アジア・中南米諸国の写真を展示することが決定され、昨年に引き続き田中さんに協力をお願いして、二人で写真展のレイアウトの事前検討をしました。関係者のご協力を戴いて、無事終えることが出来ましたので、その概要を報告します。

今回のテーマ「シニアが見た世界の自然と暮し」の下に、昨年と同様に展示用パネル(幅1.2m×高1.8m)10枚を使用して、合計57枚の写真を各国の位置を示す地図3枚と共に展示しました。今年の宝塚市写真展に出展した写真(40枚=5枚×8人)に、昨年度は中南米諸国に限定して展示しなかったアジアの諸国の写真を合わせて、枚数を確保しました。出展者(出展国)は下記のとおりで、合計12ヵ国(11名)の展示となりました。

長野悦子(チュニジア)、竹村 清(ラオス)、若林 勝(ラオス)、大久保浩司(チュニジア/マレーシア)、坂戸瑞根(ネパール)、橋本 力(パラオ)、早瀬雅博(カリブ海諸国)、

橋本博司(パナマ)、冨永雅久(コロンビア)、池田 格(メキシコ/ブラジル/チリ)、

田中淳之(アルゼンチン)。

世界地図の西から東への順に各国の写真を配置しつつ、「JICA兵庫シニアOV会」の

看板(2枚)とテーマ(2枚)、各地域の地図(3枚)、世界の民族が手をつないで仲良く歩いている姿の漫画(数枚)、縦長の3枚の写真などを、どう配置したら見易いかと随分頭を悩ませました。結局 現場で全体を見渡しながら皆の意見を合わせて、位置関係を最終的に調整して決めました。海外出張中だった池田さんの帰国が時期的に間に合って、中南米で生産性向上活動に取り組んでいる情景の写真6枚を追加して展示することが出来たのは、誠に幸いでした。

 私たちの展示場はイナホール1階の玄関から見て右手奥にある部屋で、入口に近い場所が割り当てられた。同じ部屋には、楽書きクラブの絵画・色鉛筆画・水墨画・書道教室の作品などが展示され、落ち着いた雰囲気にも恵まれ、かなり大勢の人達に観て戴けたと

思います。元校長先生の橋本 力さんが興味を持たれている方に積極的に話しかけられて、写真の説明を熱心にされていました。来年度は出展した会員が写真の前に立って説明する時間を増やすことも一つの工夫と思いました。

なお展示会の当日には、土井 浩さん、坂戸瑞根さんにも参加して戴いた。

昨年の反省で、「今後は町役場へ行って直接申込む」ことにしたが、地理的に遠方なのでインターネットで申込を行い、念のためにFAXでも「いながわまつり実行委員会」に申込書を送信したが、問題はなかった。             (文・写真:冨永OV)

出展のシニアOV会関係者    写真展示風景(1)     写真展示風景(2)   文化体育館ステージ 

左から 冨永、坂戸、池田、早瀬、橋本 力、田中                    ハワイのフラダンス

     総合公園        野外ステージ

2010112~3日(火)岩屋館での宿泊懇親会

 猪名川町が地理的に遠く、参加者の自宅から往復するのは大変なので、早瀬会長の発案で、「いながわまつり」の写真展の準備作業が終わった後、最寄りの岩屋館に宿泊し、懇親会を開き会員間の意思疎通を図った。年に2回開催されるシニアOV会の総会後の懇親会だけでは、お互いに親睦を深めるには時間的に短すぎるため、この機会に企画したものです。ご馳走の夕食中とその後就寝するまでの間でも話題は尽きることなく、実に楽しく時間が早く過ぎるのが、惜しい気持ちがしました。今後は、もっと沢山の会員にご参加戴けるように、皆様のご意見を戴いて懇親のための1泊旅行を企画したいものだと思いました。

 

2010年10月31日(日)JICA出前講座 神戸市外国語大学        

場 所:神戸市立外国語大学

対象者:大学生と一般人 約30名。

講 師:早瀬雅博OV

演 題:「ヨルダンの一般事情と私の体験」

内 容: JICAの出前講座として神戸市立外国語大学の学園祭で講演をして欲しいとの依頼が

経由あり、講演を引き受ける事にした。しかし、講演日に台風が接近し、講演日が一日延期された。

講演当日も台風の影響で、午後から雨となり人出が少なく、又2日間の学園祭が1日に短縮されたため、色々な行事が重なり、特に私の講演時間と同じ時間にバンド、歌、有名TVタレントの話、吉本の芸人のお笑い等が重なり、受講者が少なくがっかりした。

開演時間に外大の担当者が講演会に来てもらうよう教室外で呼び込みを行っていたため、時間になっても教室には学生の担当者は誰もいなくて、受講者も5人しかいなかった。仕方がないので、予定時間の5分後、5人の前で講演を開始した。その後、徐々に学生や一般の人達が集まって来て、最終的には30人位になったが、講演会としては寂しいものでした。

それでも、海外ボランティア活動をしたいという熱心な方が3人おられて、各種の質問を受け、回答した。講演内容は昨年の5月13日(木)宝塚市立南口会館で阪神シニアカレッジO B会メンバーに行った講演とほぼ同一であるため詳細説明は省略するが、次のような内容で講演を行った。

(1)自己紹介

(2)ヨルダン一般概要

(3)私のボランティア体験

(4)海外ボランティア希望者へ

(5)ヨルダンの写真紹介             以上         (文:早瀬OV)

2010年11月10日(水)「明石市高齢者大学講演会」1300 1500

場所:明石市 衣川コミセン  講師:坂元正裕OV

坂元正裕会員が11月10日に明石市立高齢者大学にて、「インドネシアの社会と人々」「副題 多民族と多様性国家の統一」について衣川コミセンにて、約90名の高齢者大学生に本年多分最後になるであろう講演会で悼美を飾りました。

赤穂市在住の冨永事務局長も駆け付けていただき望外の喜びでした。と言いますのは、予め現地にて主催者側提供設備との相性を点検済みでしたが、当日に各種各様のトラブルが発生して大慌てのお粗末さを露呈して、一時はどうなることやら慌てる始末で恥ずかしい出足でした。そこは二つのラッキーさが効を奏し結果オーライで何とか無事にと表現しても許して貰えそうな幸運に恵まれて、私自身ほっとしています。先ず、冨永さんが高度なパワーポイント操作技能を有しておられたこと、二人の集合時間を早めに設定してコミセン所長へ挨拶も早々に40分前から設営開始した関係で、トラブルシュートに時間を取れる余裕があったことで、時間通り講演開始が始まりました。一時は画像を使用せずを 内心覚悟しましたが冨永明神さんは見捨てなかったのです。

インドネシア男性の正装で登場した演者は、巨大地図で先ず国土が島嶼国且つ海洋国であることを紹介し、何故多民族国家で多様性に富むのか印象付けを行った上で本論へ導入しました。250種の民族が存在と同程度の固有言語、生活習慣の違いを有する2億人以上の国民を、国家体として短期間に統一したキーポイントを紹介に傾注しました。レジメで関が原合戦―初代家康から始まる徳川政権から太平洋戦争敗戦までと、オランダによる東インド株式会社の350年間の植民地経営を、オーバーラップさせながら理解を深める工夫を用いました。

戦後はオランダ軍との内戦を中国の4年間の内乱と対比して、真の独立を得てから国語となる

インドネシア語の普及と多様性を1つに統合する過程をお話した次第です。私の話法は固過ぎる反省からインドネシアの女性を持ち上げる活躍振り、家庭内支配の強さを紹介するあたりから爆笑が出始めて聴講生との壁がなくなりました。在大阪インドネシア総領事館から最新版のDVD,CDを貰い受けていた画像の内、バリの紹介CDを約25分間日本語トーキーで上映して、バリはインドネシアにあってインドネシアに非ず、観光特区の如き特異な存在の相違を堪能して貰った結果、一様に違いを印象付けられたと感想が出ました。学級長(女性)は「天国みたいで早速行ってみたい」と感想を話されていました。                      (文:坂元OV)


2010年11月16日 (火) 明石市シニアカレッジ 国際交流グループ 講演会  13001500

場 所:明石市生涯学習センター 分室

参加者:明石シニアカレッジ 国際交流グループ 26名。

講 師: 鈴木俊章OV

演 題:「太平洋の真珠 サモア」

 明石シニアカレッジ国際交流グループで、サモアのお話をさせて戴きました。サモアがどこにあるのかということから始めて、衣食住を中心に生活様式の違いや面白い所をお話ししました。楽園のような暮しぶりに、皆さん大変興味を持たれ、是非行ってみたいと言う声が多数聞かれました。

 JICAのボランティアをして苦労した点もお話しましたが、明石シニアカレッジ国際交流グループの皆様は経験も知識も豊富なので、よく理解して下さり、適切なアドバイスを下さったりして、

大変助かりました。質問も的をついた鋭いものが多く、内容の濃い有意義な講演会となりました。

                                 (文・写真:鈴木OV)

   講演中の鈴木OV(写真:冨永OV)

 時々大変興味深い内容のクイズを出してその回答を考えさせながら、上手に楽しい講演を進められました。例えば“住居に鍵のない”理由は?というクイズの正解は、“ドアがないから”でした。実に開放的なサモアの生活様式が想像されます。講師と受講者が一体となった 自由な質疑応答形式でしたので、講演時間が短く感じられました。「鈴木さんはシニアですか」 ?など、講師の若々しさに対する印象も強く残ったように思われました。 (文:冨永OV)

 

(4)関連情報   

2010年12月5日(日)「草原のひびき」コンサート 

神戸市の弓削牧場で、馬頭琴やホーミーの調べのコンサートが開催された。

モンゴル・日本人材開発センター所長(前JICA兵庫所長)の森川秀夫氏が作詞された歌も

2曲披露された。その後、森川氏による講演「写真でかいまみるモンゴルの今」が行われた。

弓削牧場特製の料理を頬張りながら、音楽に酔いしれ、雄大なモンゴル風景の写真を楽しむ事が出来た。このコンサートの内容をYou Tubeからダウンロード出来るので、興味をお持ちの方は下記URLからダウンロードしてお楽しみ下さい。        (文・写真:早瀬OV)

http://www.youtube.com/user/munkh2030

          講演中の森川氏(前JICA兵庫所長)